大阪と和歌山を隔てる和泉山脈の大阪側。標高約300メートル。和泉葛城山から流れ出る津田川に沿って40戸あまりの民家が細長い集落を形成しています。そんな塔原で化学農薬を使わず、化学肥料も使わず、自然の循環に近い栽培方法を30年以上続けている生産者団体があります。
大阪市内からそう遠くない?にもかかわらず、なんだか子どもの頃、おじいちゃん・おばあちゃんの家に遊びに行ったことを思い出す、懐かしい風景が広がっています。川のせせらぎがBGM。初めてきたのに懐かしい、塔原の第一印象はそんな感じです。
「とのはらdeサロン」は、都市部の消費者と生産者との創造的なつながりを考える取り組みをすすめておられる『愛農NOAH』という団体と大阪市立大学で地域交流を研究している都市研究プラザの<塔原町の可能性についてみんなで語ろう!>というコラボ企画です。
まず、午前中は<塔原再発見!>ということで、生産者さんのガイド付きで町を散策しました。
畑にも案内してもらい、今作っている野菜を実際に見ながらいろいろと説明していただきました。
農薬を使わないのでアブラムシがつくこと、でもアブラムシがいるところにはちゃんとそれを食べるテントウムシがいること(キャベツの葉
のところにいたのを発見!)などなど。
また、昔は庄屋さんの家だったという空き家も外から見学。立派な石垣の上に建っていて、「いかにも庄屋さんの家!」って感じ。
空き家にしておくのはもったいないな〜。うまく活用できる方法はないかな〜とボンヤリ考えながら、ハイキング気分で散策。
あっという間に1時間半、そろそろみんなのお腹も減ってきた頃・・・
次は塔原で取れた有機野菜を使ったランチ&交流会です。
まずは、レンコンと菜の花入りの鶏団子とごぼうがたっぷり入ったあっさり味のお鍋。
このスープと具材はそのままでカレールーを入れて、次はカレーライス!さっき畑にもいっぱい茂っていた菜っ葉も入ってます。
食後はニンジンと生姜のホットドリンク。飲んでいる途中からすでに体がぽかぽか。
お腹もいっぱいになったところで、異業種討論会。
今日の感想を交えながら、どんなことができそうか?やってみたいか?などなど自由に意見を述べ合いました。
様々な立場の年代も様々な人たちが集まって、今日ここで出し合った意見やアイデアが次の一歩につながるといいな〜。
こんなに空気のおいしいところでコーヒー飲めたら美味しいだろうな。桜の頃にでも、<1日限定 塔原カフェ>やるっていうのは?
なんて考えながらちょっとワクワクした気分で帰途に・・・
いろんな人との出会いに、いっぱい刺激をもらって、「ガンバルぞ!」と春にむけて気持ちも動きだしたそんな「とのはらdeサロン」でした。
(by:ULTRA2nd staff MIEKO)